体重が増えたり減ったりする9つの理由

ダイエットを始めたものの、体重が増えたり減ったりして、その原因がわからずに悩んでいませんか?

実は、体重は日々増減を繰り返していて、その推移をグラフにするとジグザグしています。

しかし、その原因がわからないと「ダイエットがうまくいっていないのでは?」と不安に思うかもしれません。

そこで、体重が増えたり減ったりする理由を解説します。

私はこれまでに多くのダイエットをサポートしてきましたが、ほとんどの原因は以下の9つのどれか。

あなたもきっと9つの理由のどれかに当てはまるはずです。

1.食後や食事を抜いた

食後や食事を抜いた後に量ると、体重が増えていたり減っていたりする場合があります。

食後であれば胃に食べ物が残っている可能性があるためです。

また食事を抜いた場合、体内の水分や栄養が少ないために体重が減っていることがあります。

たとえば、朝食後に体重を量ると食べ物や飲み物の影響で重くなりやすく、朝食を抜いた日のお昼であれば逆に軽くなりやすいです。

2.いつもより糖質を多く摂った

糖質を多く摂ると、一時的に体重が増えることがあります。

私たちの体は、食べた糖質をエネルギーとして利用したり、肝臓や筋肉にグリコーゲンとして溜め込んだりします。

グリコーゲンはその特性上、多くの水分と結びつくため体内の水分量も増加します。

たとえば、甘いお菓子などの糖質の多いものを食べると、体内にグリコーゲンが増え、多くの水分とくっ付いて体重が増えてしまいます。

3.味の濃いものを食べた

pizza slice

塩分が多く含まれた味の濃いものを食べると、一時的に体重が増えることがあります。

塩分を多く含んだものを食べると、体内のナトリウム濃度が上昇します。

ナトリウムは水分を保持する性質があるので、体内の水分量が増加して体重が増えてしまうのです。

あなたは塩辛いものや塩分が多く使われた料理を食べた時、喉の渇きを感じたことはありませんか?

あれは大量のナトリウムを吸収して血中濃度が高くなったので、体が通常の状態に戻そうとして水分を欲しているからです。

そうして飲んだ水分を体内でナトリウムが保持し、一時的な体重増加につながるのです。

4.水分量

水分の摂取量は体重の変動に大きく関連していて、飲み物をたくさん飲んだ直後や逆に全く飲み物を飲んでいない時には体重が変動することがあります。

私たちの体は約60%が水分。

ですから、体内の水分量が増加すると体重が増え、水分が失われると体重が減ります。

たとえば、食事と一緒に水をたくさん飲んだ直後に体重を量ると体重が増え、暑い日に汗をたくさんかいて水分を摂らなかった時は減ります。

水分の摂り方はダイエットの結果にも影響するため、こちらの記事を参考にしながら自分にあった量を摂るようにしましょう。

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5.ストレス

ストレスはホルモンの変化を引き起こして、体内の水分調節が乱れ、一時的な体重増加を招くことがあります。

ストレスを感じる時、私たちの体はコルチゾールと呼ばれるストレスホルモンの分泌を促します。

コルチゾールは抗利尿ホルモンの量を増やし、抗利尿ホルモンは排尿を減らして体内の水分を保持するよう指示を出します。

簡単に説明すると…

ストレス!→コルチゾール分泌促進→抗利尿ホルモン増える→おしっこ出さない!

たとえば、仕事で長期間にわたってストレスが蓄積され、コルチゾール分泌促進〜の流れで体重が増加。

寝不足でも同様にストレスホルモンが増えることがあります。

6.生理

生理の際には、女性ホルモンの変化により水分の蓄積が起こることで、一時的な体重増加が見られることがあります。

生理周期において、エストロゲンとプロゲステロンなどの女性ホルモンが変動します。

これらのホルモンは、体内の水分調節に影響を与えることがあります。

特に、生理前にはエストロゲンの減少とプロゲステロンの増加により、むくみやすくなります。

また、生理前のストレスも影響することが考えられます。

たとえば、生理の数日前からむくみで体重が増え、生理後には減っていくことが多いです。

7.便秘・下痢

便秘や下痢は腸内環境の乱れを招き、体内の水分調節に影響を与えることで、一時的な体重変動を引き起こすことがあります。

一般的に水分を必要以上に吸収することで便秘になり、逆に水分が十分に吸収できない場合は下痢になります。

たとえば、便秘が長く続くと体内に余分な水分が蓄積されて体重が増え、下痢の場合は体内の水分が不足して体重が減ります。

8.たくさん汗をかいた

たくさん汗をかくことで、一時的に体重が減る場合があります。

体温が上がると、体内の水分が発汗によって失われ、体重が減少することがあります。

たとえば、激しい運動やサウナに入った後に体重を量ると、発汗によって水分が失われて体重が減っていることがあります。

9.筋トレによるむくみ

筋トレによって筋肉が刺激され、一時的なむくみを引き起こして体重が増えることがあります。

筋トレによって筋肉が炎症を起こし、その修復のために水分を筋肉の中に引き込むことで、むくみやすくなります。

特に初めて筋トレを行った後や強度をあげた時は、この現象が起こりやすいです。

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まとめ

体重が増えたり減ったりする理由を9つ解説しました。

最後にもう一度まとめます。

1.食後や食事を抜いた
2.いつもより糖質を多く摂った
3.味の濃いものを食べた
4.水分量
5.ストレス
6.生理
7.便秘・下痢
8.たくさん汗をかいた
9.筋トレによるむくみ

これらは、あくまでも一時的な変化の場合がほとんど。

体重の増減は、日々の生活や体調によって誰でも影響を受ける自然な現象です。

正しくダイエットに取り組んでいても、日によって体重が増えてしまうこともありますし、逆に何もしていないのに減ることもあります。

大切なのは、自分の体と向き合い、健康的なダイエットを継続することです。

体重の変動に過度にこだわらないで、バランスの取れた食事や運動、ストレスケアを心掛けて、健康的なダイエットをしていきましょう。

この記事を書いた人

砂川 幸也(すながわ ゆきや)
砂川 幸也(すながわ ゆきや)パーソナルトレーナー
指導歴19年。
これまで延べ4万人以上を指導した経験をもとに、週1回のトレーニングで結果を出す独自のダイエットプログラムを開発。
詳しいプロフィール