パーソナルトレーナーのプロフィール
砂川 幸也(スナガワ ユキヤ)
沖縄県出身。
高校卒業後に上京。
新聞奨学生制度を利用し、新聞配達を続け学費を払いながらスポーツ&カイロトレーナー育成の専門学校に通う。
解剖学から医学、カイロプラクティックまで勉強漬けの毎日を送る。
2007年パーソナルトレーナーとして独立。
指導が口コミで広がり、生活習慣病予防医までもが顧客になるほどの指導力を身につける。
同時にデイケアセンターのトレーニング指導員に就任。
60代から100歳までの高齢者の指導を行い続け、車いすを使っていた人が立てるようになるほど無理なく続けられるトレーニング法を考案する。
この頃培った理論をかざすことなくモチベーションを高めるトレーニング技術を見初められ、2010年には当時賞金ランキング5位以内に入る女子プロゴルファーの専属トレーナーに抜擢される。
著書『意志が弱い人ほどダイエットはうまくいく』はAmazonランキングで1位を獲得。
これまで延べ4万人以上を指導した経験をもとに、週1回のトレーニングで結果を出す独自のダイエットプログラムを開発。
太らない食べ方が無意識にできるようになる食習慣指導にも定評があり、リバウンドを重ねていた女性たちから支持されている。
その豊富な経験や知識をいかし、NTTドコモの「dヘルスケア」をはじめ、ダイエットや運動に関する執筆も行なっている。
私がパーソナルトレーナーになった理由
私の生い立ちから、パーソナルトレーナーになった理由について。
ぜひ最後までお読みください。
沖縄を離れてトレーナーを志す
私は沖縄県那覇市で飲食店を営む両親の次男として生まれました。
兄と弟と妹の4人兄弟です。
小学生の頃から様々なスポーツに親しんできましたが、中学からバドミントンにハマって、高校まで6年間続けました。
高校ではキャプテンを任され、練習メニューやトレーニングプログラムを作成する日々を過ごします。
今になって振り返ると、この時から目標を達成するためのプログラムを考え、人に教えるということをやっていました。
人に教えることは思ったよりも難しいことに気づき、「どう伝えたら分かりやすいだろう」と常に模索する日々が続きました。
さらに、高校時代は腰痛に悩まされました。
整形外科に通うもなかなか改善せず、独学で勉強をしてリハビリトレーニングを実践。
(後に専門的な勉強をした際、自己流トレーニングが実は怪我を悪化させる原因であったと分かります)
独学で体のことやトレーニングを勉強したり、それを仲間に教えたりしていたこともあり、トレーナーという仕事に興味を持ち始めます。
地元にもトレーナーを養成する学校はありましたが、実家を離れて自立したいという思いが強く、新聞奨学生制度を利用して東京の専門学校に通うことを決意しました。
フィットネストレーナーの限界
専門学校ではトレーナーの勉強と並行してカイロプラクティックも学び、姿勢や骨格、関節について理解を深めました。
特に、自身の「腰痛の改善したい!」という気持ちが学びの動機になっていました。
休日はセミナーに通っていたこともあり、上京から4年間は一度も帰省せずに両親を心配させていたようです。
この頃の生活は毎日ハードでしたが「一流のトレーナーになる」という強い意志がパワーになっていたので、あまり辛くは感じていませんでした。
専門学校卒業後はフィットネスクラブに勤務します。
会員の皆さんに喜んでいただけたのは嬉しかったのですが、毎日多くの人を対応するため、一人ひとりにかけられる時間は少なく、十分なサポートができていませんでした。
また、マニュアル化されたプログラムだけでは、本当に困っている人の悩みを解決することは難しいことを痛感。
たとえば、痩せられなくて悩んでいる人は一般的なトレーニングだけでは結果が出ないことが多く、体質・生活習慣・食事状況・ストレス・メンタルなどを総合的に考慮して対応する必要があります。
このような個々のニーズに対応するためには、専門的な知識と経験が豊富であり、個別の状況に対応できるパーソナルトレーニングが不可欠だと感じました。
独立して幅広い経験を積む
2007年に独立し、パーソナルトレーナーとして活動を始めました。
「まずは何でも経験」という信念のもと、フィットネスクラブだけでなく、デイケアセンター、大学などでも指導を行いました。
特にデイケアセンターでは、運動が苦手な方や筋力が弱い方でも無理なく続けられるような方法を模索し、その経験が今のサポートにいかされています。
2010年にはトーナメントで活躍していた女子プロゴルフ選手から専属サポートの依頼を受け、全国各地で開催される試合や国内外の合宿に帯同して、トレーニングや体のケア、食事の管理からメンタルなど心身をトータルでサポートしました。
これらにより、様々なレベルに応じた指導方法を習得する機会を得ました。
パーソナルトレーナーとして力不足を痛感
しかし、ダイエット指導においては課題に直面しました。
ダイエットを希望される人の中には、「運動が苦手(嫌い)」「食事制限ができない」といった人が少なくありません。
そんな人たちが続けることができずに挫折し、自信を失って去っていく光景を見るのは、本当に辛いものでした。
私はパーソナルトレーナーとして力不足を痛感します。
そこで、そのような人々にも結果を出せる方法を模索しました。
そして、筋トレは週2回以上やらなければ効果がないと言われる中、週1回の筋トレで結果を出す独自プログラムを考案。
さらに、食事制限ではなく、栄養バランスを工夫することで我慢せずに続けれられる食事の改善をアドバイスするようになってからは、挫折する事なく継続する人が増えました。
着られる服ではなく、着たい服が着られるようになった!
ダイエット指導がうまくいくようになった後、新たな課題が私の前に立ちはだかりました。
それは「痩せても体型に満足できない女性たち」の存在です。
「体脂肪は減ったのに脚が太い」「ヒップやお腹がたるんでいる」といった悩みを解決できていなかったのです。
そのために好きな服を着ることができず、体型をカバーする服ばかりを選びがちだということがわかりました。
それから、理想の体型が一人一人違うこともわかりました。
ただ痩せるだけではなく、筋肉を付け過ぎるわけでもなく、理想の体型になるにはどうすればいいのか。
そしてたどり着いた答えが、体脂肪だけでなく、骨格が体型に影響を与えているということ。
骨格の歪みが体型が崩れる原因であり、一般的な筋トレでは改善されず、むしろコンプレックスを増す可能性があることがわかったのです。
そのため、骨格を整えるためのインナーマッスルを刺激するプログラムを取り入れたり、筋肉のボリュームを調整したりすることで、理想の体型を手に入れ「着られる服ではなく、着たい服が着られるようになった」という声をいただけるようになりました。
運動で人を豊かにする
頑張っても痩せられず、リバウンドを繰り返し、何度も挫折を経験した人たちが私のもとに訪れます。
そんな人たちが体の変化に伴って徐々に自信を取り戻し、新たな目標を見つけ、挑戦していく姿を見てきました。
運動にはメンタルを強くする効果があることが多くの研究でわかっています。
私は「運動で人を豊かにする」と決めました。
なぜなら、実は私自身が運動で救われたからです。
子供の頃、周りと比較ばかりして劣等感で辛かった時、「諦めずに頑張れば結果につながる」「辛いことを乗り越える過程で自信がつく」「目標に向かって努力することの大切さ」を運動を通して学びました。
その結果、自信を持ち、勇気を出してさまざまな挑戦をすることができました。
だからこそ、運動を通じて、自信を失くしてしまった人、自分を好きになれない人が変わるきっかけを作りたい。
自分の可能性を拡げ、豊かに生きる人が溢れる未来を想像しています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。