なぜ女性は下半身が痩せにくい?脂肪がつきやすい理由と対策

「ダイエットを頑張っているのに、太ももやお尻のお肉がなかなか落ちない…」そんな悩みを抱えていませんか?

特に女性は、下半身に脂肪がつきやすく、痩せにくいという特徴があります

頑張って食事を減らしたり運動を続けても、なかなか変わらない体型にモヤモヤしてしまいますよね。

実は、女性の体に脂肪がつきやすい部位や、脂肪の減りにくさにはホルモンや体の仕組みが深く関係しているんです!

この記事では、なぜ女性は下半身に脂肪がつきやすいのか、そして男女で脂肪のつき方が違う理由について、わかりやすく解説します。

最後には、下半身の脂肪対策に役立つ情報もご紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

この記事でわかること

  • 女性が下半身に脂肪がつきやすい理由
  • 男女で脂肪のつき方に違いがある理由
  • 下半身に脂肪がつきやすい女性のための解決策

女性が下半身に脂肪がつきやすい理由とは?

女性は「洋ナシ型」の体型になりやすい

女性はホルモンの影響で、特に太ももやお尻に脂肪がつきやすいと言われています。

女性ホルモン(エストロゲンやプロゲステロンなど)は、出産や授乳に備えて脂肪を蓄える働きがあります。

特に、太ももやお尻に脂肪が溜まりやすくなるのが特徴です。

この影響で、女性の体型は下半身が丸みを帯びた「洋ナシ型」になりやすく、特に思春期から成人期にかけてその傾向が強くなります。

脂肪が落ちにくいのも下半身!

「下半身の脂肪はつきやすいだけでなく、落ちにくい」という悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?

実際に、体脂肪が増加した場合、腕やお腹周りに比べて、下半身の脂肪は減りにくいというデータもあります。

そのため、特に太ももやお尻のお肉が気になる方は、下半身に効果的なアプローチが必要になります。

 男女で脂肪のつき方が違う理由とは?

男性は「リンゴ型」、女性は「洋ナシ型」

男女では、脂肪がつく場所や体型の変化に違いがあります。

男性は「リンゴ型」体型になりやすい

男性の場合、脂肪は主にお腹周りに集中します。

これは、男性ホルモン(テストステロン)の影響で、内臓脂肪が増えやすいためです。

いわゆる「ビール腹」とも呼ばれるように、内臓脂肪が蓄積すると、ぽっこりとしたお腹になりやすくなります。

女性は「洋ナシ型」体型になりやすい

一方、女性はホルモンの影響で、皮下脂肪が多く、下半身に脂肪がつきやすい傾向があります。

特に、太ももやお尻に脂肪が蓄積しやすく、見た目にも体型が「洋ナシ型」になることが多いです。

皮下脂肪は内臓脂肪に比べて健康リスクは低いものの、見た目に影響が出やすいという特徴があります。

閉経後は女性も内臓脂肪が増えやすくなる

女性は若いうちは皮下脂肪が中心ですが、閉経を迎えると体型が変わることがあります。

ホルモンバランスの変化が原因

閉経後は、女性ホルモン(エストロゲンやプロゲステロン)の分泌が減少します。

これにより、女性の体は男性に近い「リンゴ型」体型になりやすくなり、お腹周りに脂肪がつきやすくなるのです。

内臓脂肪が増えることで健康リスクも

内臓脂肪は、皮下脂肪に比べて生活習慣病のリスクが高まると言われています。

そのため、特に閉経後の女性は下半身だけでなく、お腹周りの脂肪にも注意が必要です。

下半身に脂肪がつきやすい女性のための解決策

解決策1:部分痩せはできる?

「太ももだけ細くしたい!」「お尻のお肉を落としたい!」といった部分痩せを目指す方は多いですよね。

しかし、実際には部分痩せは難しい。

脂肪は、体全体のエネルギー収支がマイナスになったときに燃焼しますが、特定の部位だけを優先して落とすことは難しいのです。

まずは全身の脂肪を減らすことを目指すのが効果的です。

このことを詳しく解説した記事はこちら。

脂肪はどこから落ちる?

ダイエットで多くの人が気になるのは、「どこから脂肪が落ちていくか?」「どこの脂肪が落ちにくいのか?」ではないでしょうか。 脂肪が落ちるメカニズムは少し複雑で、一…

解決策2:食事の改善

脂肪を減らすには、何よりも食事の改善が重要です。

食事の改善について、最初に考えることを過去の記事にまとめたので、ぜひ一度読んでみてください。

「カロリーは関係ない」は嘘?専門家が語る真実

ダイエットの専門家であっても、ダイエットおにいて「カロリーは関係ある」と言う人と「カロリーは関係ない」と言う人がいます。 「結局どっちなの?」 その疑問にダイエ…

解決策3:自分の骨格や体型に合ったボディメイク

部分的に脂肪を減らすこと(部分痩せ)は難しいですが、骨格や筋肉のバランスを整えることで、下半身が太く見える原因を改善することが可能です。

特に、筋肉の引き締めや姿勢の改善を通じて、見た目のシルエットをスッキリさせる効果が期待できます。

骨格タイプ別のボディメイク戦略について、詳しく解説した記事はこちら。

体型コンプレックスを解消するボディメイク戦略

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まとめ

女性は、ホルモンの影響で太ももやお尻に脂肪が溜まりやすく、下半身の脂肪は減りにくいという特徴があります。

また、閉経後はホルモンバランスの変化で、女性もお腹周りに脂肪がつきやすくなります。

男性は「リンゴ型」(お腹周りに脂肪が集中)女性は「洋ナシ型」(下半身に脂肪が蓄積)と、脂肪のつき方にも違いがあります。

下半身痩せを目指すには、部分痩せにこだわらず、まずは全身の脂肪を減らすことが大切。

さらに、食事の改善や、骨格に合ったトレーニングを取り入れることで、効果的にボディメイクができます。

正しい知識とアプローチで、無理なく理想の体型を目指しましょう! 

参考

Shimizu, K., Takahashi, H., & Yamada, I. (2016). Regional differences in body fat increase and decrease in young Japanese womenJournal of Public Health81(3), 75-82.

Takahashi, K., & Sato, M. (2011). Distribution of body fat in young men and women: Focusing on gender and individual differencesWaseda University Bulletin of Sports Science50, 81-88.

この記事を書いた人

砂川 幸也(すながわ ゆきや)
砂川 幸也(すながわ ゆきや)パーソナルトレーナー
指導歴19年。
これまで延べ4万人以上を指導した経験をもとに、週1回のトレーニングで結果を出す独自のダイエットプログラムを開発。
詳しいプロフィール